SDRトランシーバー PORTSDOWN/LANGSTONE
Langstone Harbor Portsdown Harbor
Langstoneの使い方
Langstoneはオールモード(SSB FM CW AM)の144MHzから24GHzまでカバーできるSDRトランシーバーです。これ等のバンドをカバーするために四つのモードを持っています。
通常モード SDRで直接その周波数を作り出して送信受信します。144MHzから5.6GHzまではこのモードです。
高調波動作モード 通常モードで発生している5倍の高調波を利用して送信受信します。10GHzと24GHzです。
トランスバーターモード トランスバーターを使う場合、周波数のオフセット値をいろんな値にセットでき、トランスバーターで送受する 周波数を直読できます。47GHz 77GHzはトランスバーターモードにしてあります。
サテライトモード ヨーロッパで使われているQO-100という静止衛星を使うモードです。この衛星は地上では 10GHz受信 2.4GHz送信 で使います。受信10GHzはパラボラアンテナの先のダウンコンバーターで700MHzあたりに落として来ます。本機は
700MHz受信ですが、表示はオフセットをセットして、10GHz直読にします。日本では使えないので、
デフォルトではセットしていません。
各バンドの説明 144MHzから5.6GHz
SDRで直接この周波数を発生させ送受を行います。表示周波数を直接作るため低調波はありません。矩形波なので高調波はかなり出ます。送信フィルター必須です。受信感度ですが、1200MHzまでは普通に使える。さすがに5Gはマキ電機のUTVに比べるとちょっと落ちるので、プリアンプがあった方が良いが、簡単に5Gで遊ぶつもりなら使えない事はありません。実際の比較をUTV5600と行いました。アンテナとリグのセットは写真の様な状態で行いました。我が家の二階のベランダです。結果はhttps://1drv.ms/u/s!AtCoTa7Oiv1z9ipMW_W3jFo2_0yp?e=aKKbbr
を見て下さい。
各バンドの説明 10GHz 24GHz
10GHz 24GHzはPlutoの高調波を利用した送受信モードです。画面の上にMULTと表示されます。SETボタンを押していくとX1とかの表示がありますが、それをX5にセットします。高調波モードですので受信感度送信出力は実用には難しいレベルです。只、簡単に自分の10GHz 24GHzの電波のモニターと受信機チェックには便利に使えています。特に相手の少ない10GHz 24GHzではこのRIGを相手にした一人10GHz 24GHz QSO で遊んでいます。実用で使うなら下記の様なトランスバーターモードにしてトランスバーターを付けて運用になります。
各バンドの説明 47GHz 77GHz
47GHz 77GHzはトランスバーターモードで使います。送信モード受信モードそれぞれに任意のオフセット周波数をセットする事が出来ます。47GHzは写真の様に-46645MHZをオフセットとして設定してあります。IFは435MHzです。このオフセットをセットすると画面上部の表示がXVTRとなります。Langstoneはバンドスコープが付いていて、オールモードでIFが1200MHzまでの親機としてトランスバーターの周波数直読で使えますので、便利です。
CW ビーコンの発射
画面の下のSETボタンを押して行くと写真の様にCW Ident=という項目が表示されます。デフォルトではTEST DE LANGSTONEとなっていますが、この部分は、自由に書き換えられますので(TUNEダイアル使用)任意の文字列をある時間間隔で送信する事ができます。リピート時間間隔も設定できます。アンテナのテスト等でビーコンが欲しい場合便利です。残念な事にCWだけで、F2ビーコンは出ません。
Pluto SDRの出力電力
本機のSDRであるPlutoの出力電力は左記の表のとおりです。実用にするには各バンド出力AMPが必須になります。原理上低調波はありませんが高調波成分をかなり含みますので、送信フィルターは必須です。マルチバンドで使う場合、ラズパイ4のIOからバンド信号が出ていますので、それを利用してAMPフィルターを切り替えることができます。